珍しいかも その3
家の中では靴を脱ぎ、Aが出張で留守にしている時は残り物の冷やご飯をキムチで食べ、そして私たちの結婚の記念にと、日本からわざわざ買ってきた、めでたくも「鶴」の刺繍入りのアルバムに写真を貼ってプレゼントしてくれたシャーロット。
「フランス人とはどうもウマが合わない」といい、実際フランス人の友だちもそれほど多くなさそうだが、かといって彼女に何か日本人ぽいところがあるかと聞かれたら、「全然ない」と私は答えるだろう。
「君には君なりの確固としたスタイルがあると思う」久しぶりに再会した時、何を思ったか、シャーロットに向かって私の夫が唐突にそんなことをつぶやいた。
「スタイル?」ちゃらちゃらとしたお洒落なんて、ふん、とでも思っているかのように、いつ会っても同じような地味な黒ずくめのシャーロットは、彼の台詞をさすがに意外と思ったのかそう聞き返しました。