Kの悲劇
●●
なぜ今、小さい顔がエライのか?
ぼんやりとテレビを見ていた。
一応"美人"で通っている歌手のKが歌ってる。
肌が抜けるほど白く口もとが目立ってキレイ。
なるほどネ、美人だワ……なんて言ったりしていたが、次の瞬間、アラッと思う。
Kのとなりに、ブレイクしはじめる安室奈美恵が映ったのだった。
何と言っても、安室は"小顔"のシンボルとも言われる、顔の小ささ。
Kの顔は、お気の毒にも2倍くらいに見えてしまう。
顔だけ大人と子供、見れば見るほどその差は広がり、小さい顔ってこんなに美しいの?"の荘然自失。
よりによって安室と一緒に歌わなければならない"ヘンな企画"がなければ、こんな悲劇は起こらずにすんだものを。
Kの顔の大きさはもう決定的で、彼女が長年保ってきた"美人歌手"のイメージはこの瞬間こっぱみじんとなった。
"小さい顔になりたい願望"は何も今に始まったわけではないが、それが今ほど深刻に語られることもなかった。
数年前まで「今の子は本当に手脚が長いわねエ」などとただ感心するだけの対象だった子供が、今堂々の"小顔人種"として大勢力になりつつあるためだろう。
ともかく今、平均的面積が知らぬ間に10平方センチメートルほど縮まっている。
大きな顔を放っておいちゃいけない時代なのだ。